H23.9工事完了　安積町S様邸外装改修塗装工事【外壁防水型複層塗材仕上げ】

内部工事が一段落し、本日より外装班の作業をおこないます。今日はまず、足場の組立て

二人一組で作業をしましたが、なんと社長自ら乗り込んでいただき、三人での作業を行いました。司興業さんありがとうございます！

住宅2棟分の足場材料を用いての作業は本日中に終わる予定。ﾈｯﾄは後日張るようにします。次回はＡＬＣ張替え。資材待ちとなるので、休工します。

本日よりALCの張替え工事です。
今日はあいにく天候に恵まれませんでしたので、剥がした後は養生。

親方の手際が良く、撤去までに私が立ち会えませんでしたので、状況写真がありません。S様が撮影していただいていたということで……S様、ﾃﾞｰﾀをいただけないでしょうか？(笑)

本日はALC外壁の張り付けをおこなっていきます。取り付ける箇所毎に寸法をあらかじめﾒﾓに書き込み、それを元にALC板に墨出しをおこなっていく予定です。

ｻｯｼや樋など張り替える部分を考慮して現場で書き込んでいきます。

形が決まったら、余分な部分をｶｯﾄしていきます。

張替えを担当していただきます、柳定工務店の親方です。私がいつも仕事でお世話になっている大工さん。

慎重に部材を運び込み、納めていきます。

ﾋﾞｽで固定する為に、一度ﾄﾞﾘﾙである程度の削孔をしておきます。

ALCを固定する専用の太いﾋﾞｽを使用し、止めていきます。

しっかり固定する為に、4隅はもちろん、場所によっては真ん中にも打っていきます。

このように、ALCは固定されます。

このように、取り付けが終わりました。

張替え予定の箇所を全て同じような流れで施工していきます。

しっかりとｽﾞﾚが無いように確認して固定していきます。

ﾋﾞｽ頭や、既存外壁との隙間は、補修とｼｰﾘﾝｸﾞで綺麗にしていきます。ﾌﾗｯﾄなALCなので、私たちで模様も出します。

本日は、佐藤左官工業所さんによる、左官補修をおこなっていきます。

金こてを用いてALCの欠損部へ軽量ﾓﾙﾀﾙを充填していきます。

目地部分に対してｴｯｼﾞを立てていきます。

仕上げに、表面をぼかすよう余分なﾓﾙﾀﾙを上に削りとるように金こてを当てていきます。

ここは、北面の新設ALCと既存ALCの目地境です。既存のALCで補修して使える物はそのまま利用していきます。

同じような作業になってしまいますが、元のｴｯｼﾞに見えるように金こてだけで補修し、再現していくのは、さすが左官屋さんです。

欠落部も左官屋さんにかかれば元通りです。

二つの金こてを巧みに使い、欠落部に対して平滑に充填していきます。

後は、表面をぼかして出来上がり。違和感の無いように仕上げるのは、我々塗装屋の役目ですね。

基礎と犬走りの取り合いに亀裂が走ったので、ここも充填します。まずは、水で余分なｺﾞﾐをﾊｹで洗います。

先の尖った細い金こてで充填していきます。

隙間を埋めていくと、どうしても余分な所にもﾓﾙﾀﾙが残ってしまいます。そこで、仕上げに水を含ませたﾊｹで表面をぼかしてしまいます。

基礎の欠損部も表面だけだったので、このように、充填しました。後ほど、基礎に対しても専用の塗料で塗装を施しますので、巣穴などないように、基礎全体を平滑に撫でてもらいました。次回は来週の後半。ｼｰﾘﾝｸﾞ工事です。

本日は、ｼｰﾘﾝｸﾞ工事です。ﾏｽｷﾝｸﾞﾃｰﾌﾟで施工箇所の目地を養生していきます。

材料はこちら。施工面に塗布するﾌﾟﾗｲﾏｰです。ｼｰﾘﾝｸﾞの密着を高めます。

ｼｰﾘﾝｸﾞの基材です。まるでﾚﾄﾙﾄ食品のようですね。

硬化剤です。主剤と混合し、機械で撹拌していきます。

基材と硬化剤を混ぜ合わせた物がこちらです。まるで生ｸﾘｰﾑのようですね。

ｻｯｼ回りのｼｰﾘﾝｸﾞを撤去しました。住宅の工事ですと、ｻｯｼ回りはかぶせ工法を用いますが、今回はこのように撤去していきます。

ﾌﾟﾗｲﾏｰをﾊｹで塗布していきます。これは、かぶせ工法・打ち替えをする目地に対しても同様におこなっていきます。

ｺｰｷﾝｸﾞｶﾞﾝを使い施工部に対して充填していきます。

目地の施工ｱｯﾌﾟ　一定の間隔でｶﾞﾝから充填します。

同時に、かぶせ工法する目地にも充填します。

充填が完了しました。

充填が完了したら、ﾍﾗを用いて綺麗に撫でていきます。

わかりにくいかもしれませんが、この作業がｼｰﾘﾝｸﾞの見た目に関わってきます。

昨日、ﾒｲﾝとなる材料がﾒｰｶｰさんから届きました。

水性ﾐﾗｸｼｰﾗｰｴｺは、既存塗膜面に対しても、弾性になる新規塗膜面に対しても密着力の高いｼｰﾗｰです。

これが今回の施工の大きな目玉となる、高弾性ｱｸﾘﾙｺﾞﾑ系壁面防水化粧材ﾚﾅｴｸｾﾚﾝﾄ。中塗りにこの材料を用いることで高弾性と防水性を得ることのできる性能の高い材料です。1㎡に対し2㎏をこえる塗布量を目指します。使用予定数量は26缶。まるで、官公庁の改修工事をするかのような搬入数量です。

本日より、塗装作業の乗り込みをおこなっていきます。まずは、仮設足場にﾒｯｼｭｼｰﾄを張りました。

高圧水洗浄を外部におこなっていきます。綺麗に見える既存の外壁も、圧力の高い水で洗うと、白く濁った水が流れていきます。

樋や破風にも同様に洗浄します。

瓦の屋根もついでに洗浄。少しでも綺麗に、除染効果にも役立てれば幸いです。

外壁のﾄｯﾌﾟｺｰﾄである、弾性ｸﾘｰﾝﾏｲﾙﾄﾞｼﾘｺﾝが到着しました。予定使用量は5setです。

これが、一般住宅の仕様と違う部分。弾性硬化剤です。これを混合して材料を作ることで、ﾄｯﾌﾟｺｰﾄが弾性化します。

本日はALC壁の模様を復元します。これは、Vｶｯﾄｼｰﾘﾝｸﾞの上にｶﾁｵﾝ系ﾌｨｰﾗｰで表面を均していきます。

模様の復元にはSKのﾚﾅﾗｯｸを使用します。ｱｸﾘﾙﾀｲﾙで、乾燥硬化すると硬くなります。

ﾌｨｰﾗｰで表面処理をし、乾燥硬化を確認しましたら、養生。新設ALCに水性ｿﾌﾄｻｰﾌSGを一回ﾛｰﾗで塗布。これは、ALCの目止めをし、仕上がりを良くする為におこないます。

本日は模様復元と、外部の養生です。飛散しても汚さないように、細部にﾃｰﾌﾟとﾏｽｶｰで施していきます。

ｻｯｼの養生完了です。

養生の処理の仕方によって出来栄えが変わってきます。

これは何かわかりますか？玄関前の緑色の養生材は、ﾉﾝｽﾘｯﾌﾟﾏｽｶｰなのですが、夜露などで湿っていると、滑ってしまうことがあります。なので、滑り止め防止にｶﾞﾑﾃｰﾌﾟを網目状に貼りました。

さて、昨日は私が立ち会えず、模様吹きの写真が撮れませんでしたので、本日はその一部を御紹介しましょう。

表面処理と養生が済んだら、ｱｸﾘﾙﾀｲﾙを吹いていきます。

少しずつ既存の模様に近付けるためにゆっくりと吹いていきます。

どうでしょうか？白くなっているのがｱｸﾘﾙﾀｲﾙです。模様が付きました。

昨日完了した部分も紹介します。新設のALCはﾌﾗｯﾄでしたが、このように仕上げることで、既存の壁と遜色無いように仕上げていきます。

同ｱｯﾌﾟ。模様が付いているのがわかりますか？

当初私の中では、目地ｼｰﾘﾝｸﾞに対しても模様の復元をするつもりでした。しかし、現場で打合せをした結果、目地に模様を吹くと、飛び散ったﾀｲﾙが原因で仕上がりがﾑﾗになると判断。目地はそのまま化粧目地としてﾌﾗｯﾄに仕上げていきます。職人さんとのﾂｰﾙﾎﾞｯｸｽﾐｰﾃｨﾝｸﾞは勉強になります。

本日、作業再開。破風板に下塗りを入れていきます。

塗料が入りにくい所を先に塗っていきます。

前回、下塗りが入っていた所は中塗りをおこないます。

ﾃｽﾄ施工は玄関まわりをおこないました。

ﾃｽﾄ完了。既存の模様を残したくて、ﾛｰﾗｰから吹付けへと切り替えた結果、凹凸を潰すことなく仕上がりました。菊地親方の吹付けのおかげです。

横樋・破風とも中塗りが終わりました。

縦樋は色を変える為、ﾌﾞﾗｳﾝ系はこのように塗装します。

本日は、ﾃｽﾄ施工を初めにおこないました。施主様の見ている前で、ﾚﾅｴｸｾﾚﾝﾄを吹きつけていきます。

材料を良く撹拌していきます。ﾛｰﾗｰ用のﾚﾅｴｸｾﾚﾝﾄはﾛｰﾗｰ塗りに適した塗料なので、材料が濃いです。

ﾚﾅｴｸｾﾚﾝﾄの塗布が終わり、本日から外壁のﾄｯﾌﾟｺｰﾄを仕上げます。

ｸﾘｰﾝﾏｲﾙﾄﾞｼﾘｺﾝ弾性をﾛｰﾗｰで塗布していきます。

今日は、外壁の中塗り～上塗りへと施工します。

細かい所はﾊｹで塗料を入れていきます。

左が中塗り。右がﾚﾅｴｸｾﾚﾝﾄです。こうしてみると、ｸﾞﾚｰですが、全体塗ると白く見えます。

外壁の塗装が決まり、いよいよ、細部の塗装をおこなっていきます。戸袋の塗装です。

基礎の補修は左官さんによって平滑にしていただきまして…このままでも良いのですが、基礎用塗料を施工しましょう。

基礎用塗料ﾌｭｰﾁｬｰｺｰﾄの搬入です。これはﾍﾞｰｽ材料です。

ﾌｭｰﾁｬｰｺｰﾄの中身はこちら。
粉体です。

粉体に合わせるのがこの混和液。水など他の希釈剤は一切いれることなく撹拌していきます。

基礎まわりを養生した後、ﾏｽﾁｯｸﾛｰﾗｰで塗っていきます。

ご覧のように、模様を立てながら塗っていきます。

ﾍﾞｰｽはこのような仕上がり。最後はｸﾞﾚｰのﾄｯﾌﾟｺｰﾄを塗っていきます。

玄関上部は、ｱｸ抜きをした後でｷｼﾗﾃﾞｺｰﾙを塗ります。

本日は足場の解体です。足場を組立てて2ヵ月。中々工事が進むことができず、本日解体することができました。

玄関上の横樋は追加発注をいただき、取付ました。既存に合わせて丸型の樋を付け、横は茶・縦はｸﾞﾚｰで仕上がっています。

ｱｸ抜きをした後、ｷｼﾗﾃﾞｺｰﾙで塗装をした玄関上の樽木まわり。ｷｼﾗﾃﾞｺｰﾙは防腐剤入りですが、木材は短い間隔で塗装してあげると寿命が持ちます。

戸板は持ち帰り、会社で吹付け塗装をし、戸袋は現場にて刷毛で塗装仕上げをおこないました。

基礎は、基礎用塗料で仕上げ。ﾚﾅｴｸｾﾚﾝﾄのような高弾性では無いのですが、実は弾性なので、ちょっとした揺れでｸﾗｯｸが出ることを防いでくれます。
ﾌｭｰﾁｬｰｺｰﾄのｸﾞﾚｰを使用。

出窓屋根や笠木はﾆｯﾍﾟのﾌｧｲﾝｳﾚﾀﾝU100を現場調色して瓦の緑色を再現しました。

使用できる物は残し、交換しなければならない物は交換したALC外壁。施工前と比べて下さい。亀裂は目立たなくなりました。

ｸﾞﾚｰで施工した外壁ですが、天気が良いと、施工面積とﾂﾔのおかげで白く輝いて見えます。沢山の時間を待っていただきましたが、これにて、防水型複層塗材仕上げの完了です。