郡友会

「職人は腕と心意気」

郡友会 会長 菅野 孝一

郡友会 会長 菅野 孝一

“考えてする”仕事の先に面白さと喜びがある

郡友会会長の仕事って何かって? とくに改まったことはしてません、ただの連絡係ですよ。私から何をしろと言わなくても自ら動いてくれる、一流の腕を持った職人ばっかりですから。メンテナンスの現場などで、「ん、前の人はいい仕事してるな。どこ? あ、うちか(笑)」なんてことはよくあります。

郡友会の職人は、郡山塗装の仕事をほぼ100%している人間たちで、社員よりキャリアの長い人間もゴロゴロいます。自分たちの仕事ぶりは郡山塗装の仕事ぶりとして見られてしまう。自分の評価は、そのまま郡山塗装の評価につながる。だから手を抜けません。腕の立つ職人揃いといわれますが、職人や郡友会の評判でなく、郡山塗装の評判でいい。第一、現場では職人にもいろいろな質問が来るんです。そんな時、答えられなかったり、社員と言ってることが違うんじゃマズいでしょ。だから社員も職人も関係ないんです。

どれだけキャリアがあっても、一番大事なのは“考えてやる”こと。仕上がりイメージ、時間配分、コスト、お客様の顔…いろんなことを考えてこそ、一見同じような作業に必然性が生まれる。第一同じ現場は2つとないし、仕事って必ずしも工程通りや図面通りにいかないもの。 ただ漫然と自分の仕事をこなすだけでなく、全体の中での流れをイメージした作業を繰り返しているからこそ、面白いし成長もできるんです。

新築、改修それぞれに仕事の楽しさがあるけど、とくに改修現場は1軒1軒アプローチが違って面白いね。もちろん1枚塗料を剥がしたらスゴい状態の時もあるけど…。ただ大変ではあるけれども、工事の前後で建物の表情が全く関わるから、やり甲斐も大きい。汚かった現場がここまで甦るのかと相手の喜びもひとしおだし。こっちは普通に仕事をしているだけだけど、感謝されるとやっぱり嬉しいよね。

自分の専門は吹付塗装。もう30年以上になります。吹付塗装は左官と似たところがあって、手仕事として建物にいろいろな表情を付けることができるんです。平板な仕上げにしたくないとデザインを相談された時など、こんなこともできますよって腕をふるうと、こんなこともできるのかって驚かれますね。実は郡山塗装の社屋の外壁も私が作業したんですけど、独自の表情がちょっと不思議じゃないですか? 本社に来ることがありましたら、ぜひお確かめください。

 

佐藤 光吉

佐藤 光吉

培われてきた評判をより高いものに 

父も塗装屋。親子二代で郡友会に所属しています。郡山塗装の社員として仕事していた時期もあるんですよ。

塗装は建物の仕上げ的な工程。耐久性や見た目を左右する、重要でやり甲斐のある仕事です。 塗装にもいろいろ技術があるけれども、自分はとくに手仕事に自信があるし、大事にしていきたい。“刷毛屋”なんです。大きな建物でも小さな住宅でも、細かな部分にまで気を配った丁寧な仕事が身上です。

この仕事は技術と誠意、これに尽きます。きちんと仕事をしていればそれを見ている人が必ずいるし、また声を掛けてもらえる。工務部の営業担当者から、「『次の現場、佐藤さんは入ってる?』って聞かれました」って報告受けたら、そりゃ嬉しいですよね。一生懸命やって損することなんてひとつもないですよ。

「郡山塗装の仕事は早いし、丁寧」という評判があります。こうした声の一部はわれわれ職人の仕事ぶりが評価されてのことだから素直に嬉しい。けど、今後はそれ以上の、もっと喜ばれる仕事をしていかなくてはならない。自分で自分たちのハードルを上げているところもあるんですが(笑)、昔の方が良かったなんて言われたくないじゃないですか。だから仕事にこれでいいっていう終わりはありません。

でもこうした切磋琢磨の姿勢が、次の人材を育てていく。上の人の技術が高いと、下の人間が「こうしていかなくちゃだめなんだな」と必死になって技術を身に付けていくもんです。それに刺激されてベテランもまたがんばる。自分も仕事のイロハは、父を含めて郡友会の先輩職人に教わりました。ベテランから若手へと、世代をまたいで技術の受け渡しが続いていく感じ。これが郡山塗装の元気さにもつながっているんじゃないかな。

あと、塗装の腕と同様に大事なのが、現場での監督とのコミュニケーション。これが不足していると仕事がスムーズにはかどらないし、楽しくない。時にいじめられることもある(笑)。実はこれにも自信があります。腕とこの愛嬌で、どんなに怖い現場監督のハートもしっかりキャッチ! 仕事はチームワークだし、仕事を楽しむためにもいい関係を築いていかなくちゃ、ね。

 


元気で熱い!スタッフの声