大工さんが大変忙しい。(橋爪)

公開日:2014/11/07(金) 更新日:2014/11/07(金) 男性スタッフの思い『熱いぜ!男道場ブログ』
 年末を控え、リフォーム仕事の量が増えつつあります。大工さんが、そろいません。みな忙しくなりました。というより大工さんが足りません。全国的な傾向で、これからますます不足していくようです。実は深刻さを増しているようです。

 2010年の国勢調査によると、大工の就業者数は、40万2120人で2005年と比べて13万7148人も減少。1980年のピーク時の93万6703人と比べると、半分以下に減少しています。

 特に問題なのは その内訳で、大工約40万人のうち、60歳以上の人口が約11万人と3割を占めています。これに対して、1970年には約21万人いた24歳以下の若手入職者は、2010年にはわずか1万2300人にまで減少しています。

 今後10年以内に60歳以上の大工が大量に退職することが予想されます。このまま若手入職者が増えなければ、「家を建てたい人はいても、建てる人がいないという状況が訪れる」という指摘も出てきています。

 すでに建築業界では人材不足の影響も出始めています。人手不足から労務費が高騰しています。受注が増えても利益を落とす住宅会社や建設会社、不動産会社も少なくありません。工期の遅れや工事の管理に支障をきたす物件も目立つようになってきました。

 復興需要に加え、東京オリンピック開催に伴う建設需要の増加による、技能労働者の不足が深刻化しています。大工に限らず、あらゆる職種で、職人の育成、待遇改善、女性や外国人の採用といった方策が必要になってきたようです。

 私たちの周りでも徐々にですが影響が出てきています。優秀な職人の確保、育成にも力を入れていかなければなりません。受注量だけではすまなくなってきています。体制強化がお客様の満足につながることを第一に考え、良い仕事になるよう努めたいと思います。

 

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