各種メディアの調査結果が興味深い(橋爪)

 不動産流通経営協会の「若者世代の住み替え意識調査」によると、持ち家希望者のうち「新築派」が62.4%と6割を超え依然として多いものの、「新築・中古にこだわらない派」が31.1%と増加しています。特に戸建て住宅では年齢が上がるほど、そしてマンションでは40歳代の割合が高くなっていることがわかります。

 矢野経済研究所が実施した「住宅リフォーム市場に関する調査結果2014」によると、2013年の住宅リフォーム市場規模は、前年比12.4%増の6兆9606億円と大幅な伸びとなった模様です。「増改築」が同9%増、「設備修繕・維持関連費」が同15.7%増。今年は減少に転じるものの、2020年には10年比で35%増の8兆円まで拡大するとみています。

 これらのデータは信頼できるもので、人口構成や、住宅ストック状況から見て、今後リフォームが増えていくのは間違いないようなのです。対応していくためには、リフォームのノウハウをよく理解できた営業・工務管理スタッフはもちろんのこと、大工をはじめ、プロの塗装工など、若手職人の育成も不可欠です。

 人の採用育成は景気にも左右されますが、データを踏まえ、今からしっかり対応していかなければなりません。郡山塗装のリモデル部に配属された若者たちに、ささやかな期待をしているのですが、大きなプレッシャーにならなければとも感じます。なぜなら、リフォーム工事は、建築の中では広範囲でかなり難しい分野だからです。時間もかかりそうです。

 業務上いろいろ覚えなければならない要素に加え、人生経験・社会経験も必要です。私たちがしっかり教えていかなければなりません。しかもスピードを上げて。頑張れ若者たち、先輩たちも頑張りますよー。どうやら困った調査結果を見てしまったようです。

1ページ (全8ページ中)