溝井 智大 自己紹介へ

諸国の建物文化を考える ①(溝井)

2020/11/16(月) 未分類

2020年、時代の転換期になるかもしれない疫病の年。

物質で結びあう時代から、人と人の繋がりが重視される時代へと変わっていきそうなそんな予感のある年でした。

思い返せば今年ほど誰かのために、というキーワードが表立って出たことはないような気がします。

ですが時代は変化せど建物の歴史は紡がれるのが宿命、新しさを取り込みつつもよりも歴史を積み立てることが今後の時代のニーズへとなっていきそうです。

そんな中で歴史を守る、という点で海外の塗り替えに関してちょっと面白い話を見つけました。

普通建物を塗り替えるというのは建物を維持するだけでなく、新しい命を吹き込むという力があります。

その在り方も諸外国によって、持っている意味、方法は大きく異なるのです。

今回は古き街並みを守るドイツの塗り替えに関してです。

ドイツは世界有数の環境推進国であります。中でも自然に合わせた色合いを生み出すことにおいては他の国よりも進んでいるイメージがあります。

ドイツの歴史はとても古く、バイエルン等を映像で見たときに共通しているのは古い住宅が外見はキレイなのに全体でみるととても深い味わいを出している点です。

色合いも豊かなのにまったく擦れない目に映るのは想像したヨーロッパの街並みそのもの。

トーンに関して言えばどの色も溶け込むように計算されているのでしょう。

塗り替え方も下の色を活かすようにするために、日本よりも重ねることに重点を置いているようです。

さらに内装に関しては日本はクロスを貼るのが主流ですが塗装できる壁紙の上に塗装を行う、内装塗装方法が主流の様です。

さらに言えば、ドイツの塗料は自然由来の物が多い。というのがあるようです。体にも影響を少なくするという考え方ですね。

 

 

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