モニエル瓦(石橋)

モニエル瓦は乾式洋瓦の部類にあたります。

通常のセメン瓦との見分け方は瓦断面の小口が
ギザギザになっているのが特徴です。

モニエル瓦はセメントと水と骨材を混合して押し出し
形成後、着色セメントスラリーとクリヤーを塗布して
作られております。

着色セメントスラリーとは、無機質の着色剤を1mm
以上塗布した塗膜層です。

モニエル瓦塗装を行う際は重要な注意点があります。


適切な下地処理をしないで塗装をすれば、せっかく
塗装をしても直ぐに塗膜が剥がれてしまいますし、
一度塗装で手を加えて塗膜が剥がれれば取り返しの
つかないことになるので注意が必要です。

モニエル瓦の塗り替えでは着色セメントスラリー層を
除去しなければなりません。

着色スラリー層は高圧温水洗浄で除去をするのです
が、洗浄時の除去が適正に行われないと塗膜剥離
の原因につながります。

着色スラリー層の適切な下地処理方法としては高圧
温水洗浄機(150㎏圧)で時間をかけて除去します。

剥離しかかった塗膜及びその周辺はワイヤーブラシ
などでケレンをして取り除き、再度高圧洗浄で残った
スラリー層を洗浄で除去します。

スラリー層が残っているかの判断はウエスなどで瓦の
表面をこすり、スラリー層の色がほとんど付着せず、
表面が粉化しなければ問題ありません。

塗装をする際の注意点のポイントとしては下塗りの
シーラーを飴色になるまで塗る事が理想です。

劣化の状況によっては吸い込みも著しいので、標準
塗布量よりも多く仕様する可能性がありますので、
現地調査の段階で適正な診断が必要です。

モニエル瓦の塗装はカラーベスト屋根に比べて、
施工技術は勿論ですが、知識と経験が必要です。

これらの点に注意してモニエル瓦の塗装を致します。

写真は弊社の職人さんがしっかり高圧温水洗浄を
行っているところです!

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