コスプレ (佐藤裕樹)

岩手県陸前高田市に200年の歴史がある味噌と醤油を醸造している工場がありました。
ついでにツユとタレも作っていたそうです。
震災の影響で工場が倒壊した時に社長が、
「タレから始めます。タレは本職ではありませんが一番作りやすいのでそこからはじめます。」
と原料の醤油を買ってきてタレの製造からはじめたそうです。

このお話は生きるヒントになるような、とても好きな話なんです。
現実的になること、希望をもつということは、こういうことなんだと思います。

写真は私と栗城(くりき)先輩。
普段は現場を管理する側の二人で、私たちが担当する現場にて職人体験を行ってきました。
短時間ではありますが、職人さんと一緒に作業を行うことで、現場作業の大変さ、仕事を行う上での段取り、生の現場というものを身近に感じることができました。
また、営業に対する職人さんの気持ち、職人さんに対する営業の気持ちとでもいうのでしょうか、立場は違えど同じ現場を担当する一つのチ-ムとしてコミュニケ-ションを密にし、絆を深めていきたいと思います。

現場で実際に刷毛(ペンキを塗る筆)やロ-ラ-(ペンキを付けて転がす道具)といった種類豊富な資材を使用することで、使いやすさ、性能等を資材を管理する業務管理課という立場で勉強することもできました。

職人さんが履く作業着を実際に着用することで作業時の利便性の検証も行えました。
なぜズボンがブカブカしているのか、ブカブカしていた方が足場の上り下りの際に動きやすく、とても理にかなったものでした。

お客様にも、職人さんにも、郡山塗装の仲間にも、そして現場にも寄り添う気持ちを忘れずに楽しくワクワクいこうと思います。

私は「味噌」と「醤油」をつくっている最中でしょうか。
いつか「ツユ」と「タレ」に手を出す余裕が来るのだと思います。
いきずまりの際は、余裕の気持ちから生まれた簡単な「ツユ」と「タレ」から始めたいと思います。

いつもありがとう。感謝。

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