出口はいつ、どこに。(橋爪)

 一昨日の夜の余震は大きく、本震後2番目の規模でした。それまでかなりの件数の調査・応急措置・本修理工事等をこなしたつもりです。

 ここ二三日、毎日新しく入ってくる災害修繕依頼の情報に加え、いままで何らかの形で対応してきた皆様から、新たに、ここも変だ・不安だ・見てくれないか、との二度目三度目のお話を頂きます。

 なるべく数多くの現場を回っているのですが、すべて回りきるのにはまだまだ時間がかかります。そして最近めっきり増えてきているのが、全く危険な状態のお宅からの情報です。

 擁壁のひずみ・歪み、石垣のはらみ・飛び出し、地盤の傾き、基礎のひび割れなど土地や家の基本にかかわる部分についてのお問い合わせなのです。心配です。

 それぞれに直す手口・工法について説明するのですが、いずれも簡単ではありません。しっかり考え打合せたいのですが、今日のようにまとまった雨が降るとなお心配です。対策を急がねばならないのも事実です。

 的確な判断とアドバイスはしばらく続きます。ガソリンは回ってきましたが、各地の工場も被害を受けており、建築に関する商品や部材部品等も品薄です。八月先でなければ整わない製品もあります。

 いつになったら出口が見えてくるのでしょう。本来なら桜の話題でもちきりのこのシーズン。皆様の笑顔満開が早く見られるよう、余震に気をつけながら、努めて明るく行動したいと思っています。

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