敬老の日、近し。(橋爪)

 4・5日前の新聞に、三笠宮妃(90歳)の大腿骨骨折を伝える記事が載っていました。皇族方の十分整った環境におかれても、一般市民と同様のことが起きるのですね。

 実は私の同居する義理の父(91歳)も、お盆休み中に「左大腿骨小転子部」というところを骨折してしまいました。義父は目も不自由で、少し前のめりになり、ゆっくりと腰から崩れただけなのですが、救急車を呼ぶ羽目になってしまいました。

 通勤路に沿った病院に入院しており、毎晩見舞ってから帰宅しています。手術から10日経ち、少しずつ元気になってきたように見えます。リハビリに耐えてくれるのを祈るばかりです。

 高齢者の身体・精神的な特性を理解し、安心安全のバリヤフリー、介護者の動線・作業範囲などのリフォームを提案・実施してきました。でも身近で高齢者の実情、介護の実際を体験すると、それらのことがとても難しく、大変なことを教わりました。

 私たちにしても「やがてゆく道」。今回の件では義父から同時に「老い」を教えてもらいました。周りのお年寄りに優しく接することを通し、自身の将来も見詰め直す今日この頃なのです。

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