屋根の劣化診断 井堀

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㈱郡山塗装の井堀です。

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本日は屋根の劣化についてです。

なかなか自分で屋根に登って状況を見るという機会はないと思いますが、

私も外装劣化診断でお家の屋根に登ってみると意外と劣化していて、お客様もビックリ!なんてこともよくあります。そこで今回はよくある屋根の劣化状況を少し説明致します。

まずはこちらスレート屋根です。

このスレート瓦の特徴は厚さが4.5mm、内容成分は85%がセメント、15%の石綿(アスベスト)で構成されています。

厚さが4.5mmと軽量である為、建物への負荷が少ないという意味から地震対策としても大変に有利な瓦素材で、さらに、色や形状が豊富な為、現在の住宅建築に非常に多く使用されている人気の高い屋根材です。

弱点としては、寒さに弱い為、寒冷地では使用できない瓦とされており、北海道には1棟もありません。

スレート瓦の主成分はセメントですが、この素材のセメント自体には実は防水性はありません。

そのため、工場出荷時には表面を塗装した状態で出荷されています。

但しその時の塗装はアクリル樹脂塗装というもので仕上げられているため、その耐久年数は5~7年となっております。

そのため、10年を経過するスレート屋根は防水性が切れて、色の変色、藻やコケの発生などが多く見受けられます。

スレート瓦の塗装工程の中で「縁切り」という非常に重要な工程があります。縁切りとは塗装を行う際に、瓦と瓦が重なった部分に溜まった塗料に対して、切込みを入れることで雨水の排出口を人為的に作る作業の事です。縁切りを怠ると、本来すき間がなければならない部分を塗装時に塗料で塞いでしまうので、雨水の逃げ道がなくなり、野地板や天井裏などへ雨水が逆流し、雨漏りのを誘発する原因となるのです。その為、スレート瓦の塗装時には必ずこの縁切りを行う必要があります。

上記の写真は前回の塗装で縁切り作業が不十分だった為に、黒っぽく雨染みができております。

屋根の状況は普段見れない部分になりますのでしっかりハシゴを掛けて屋根に上って診断してもらいましょう!

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