溝井 智大 自己紹介へ

酸化チタンの話(溝井)

2022/02/08(火) 未分類

今は弊社の住宅塗装に塗料はアステックペイントの塗料と、よく使用されるクリーンマイルドシリーズや弊社ブランドのKPシリーズの各種3つが大きな主力製品となっております。

一時期弊社で使用していた「光触媒」塗料というものはご存じでしょうか?

光触媒は今は多くの場所で使われている技術で、太陽光によって塗料の中の成分が反応し、外壁の汚れを落とす効果があるとされる塗料です。

ですが、今では光触媒塗料を出していました大手メーカーは光触媒塗料から今は撤退し、中堅会社さんが出しているのが現状となっています。

 この光触媒に含まれる含有化学物質は酸化チタンと酸化タングステンの二種類があり、主になっているのは酸化チタンになります。

それがここ数年で大きく地盤変化を起こしているというのです。きっかけは2017年にWHOにより、酸化チタンが健康被害があるものとして分類され、2020年2月よりEUで酸化チタンの含有量が1パーセントを含むものにはラベルに健康被害(発がん性)の恐れがあるという表示をすることを義務付けたことから始まります。

酸化チタンには粉末状の時に曝露しやすく袋詰めの作業、使用する作業の際にはリスクが高く毒性があることが分かっているのです。それを受けての勧告のようですが、実は酸化チタンは化粧品やホワイトニング効果のあるものに使われているので日常生活に溶け込んでいるわけです。

毒性があるとしても、規定量を越えなければ恩恵が高いわけですから扱いは難しくなります。

やはりこの一連の流れを受けたのか、光触媒の市場は小さくなっているわけです。

利便を取るか、健康を取るか、化学物質との綱引き合いは難しい立ち位置に立たされているわけなんですね。

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