防食工事 変電所内貯油槽 (尾形)

いつもお世話になっております。  尾形です。


今日は少し変わった現場を紹介します。


防鳥やら、防食やら、なにかと塗装とは少し離れた現場が多いような気がします。

しかし、郡山塗装は塗装以外でもいろんなところで活躍しているということになるかもしれないと

言うことで紹介します。


防食工事は主に下水処理場などのコンクリートを守るためにする工事になります。

FRPなんていうものをよく耳にすると思います。車のバンパーなんか作ったりするやつですね。

ガラス繊維と樹脂で固めるもので、幅広い用途で使われています。

開成山公園野外音楽堂のメインステージなんかはこのFRP複合防水をやっています。


さて、FRPの品質を守るために主にする「試験」をご紹介します。

まずはピンホール試験

防水において、ピンホール(巣穴、小さい穴です)があるということは

その時点で防水性能に欠陥が生じる可能性が高くなります。小さいとはいえ

穴が空いてるわけですから。

このピンホール試験ではそんなピンホールを発見する機械を使用します
















これがその機械です。箒みたいなもので表面をなでて、ピンホールがあると















赤いランプがつき、「ぴーーーー」っと音がなり、ピンホールを検知します。

実際元請の監督さんにやってもらいました。
















ピンホールは検知されませんでした。

郡山塗装、いい仕事をしています。


次に破壊試験と塗膜厚測定です。

防水、防食の性能はその厚さと密着力に依存するといってもいいでしょう。

そんなこんなで、破壊試験開始。















まずは試験機をセットします。0.00kNです。
上のバルブを回します。


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 フンッ!!    
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ぼこっ!という音とともにコンクリートから壊れました。















記録は4.67kN!!2.4kN以上あれば合格となります。(防食指針より)

実は先に書いた「コンクリートから」というのがミソで、

FRPははがれていないんですね。

つまり、4.67kNというのはFRPが剥がれた数字ではなく、

コンクリートが壊れた数字になります。

ということは、FRPの密着強度は4.67kN以上という結果になります。

ちなみに最高記録は6.5kNくらいで、そのときもコンクリートから壊れていました。

つぎに壊れたテストピースの厚さを測ります。塗膜厚測定ですね。
















見えづらいんですが、記録は2.3mm

2.0mm以上で合格となるので、合格です。(防食指針より)

こうしてFRPの品質管理をしています。


また、珍しいことをしましたら、報告します。

それでは。

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